http://otapol.jp/2015/03/post-2692.html
数カ月以内に、エロ本出版社が倒産する!? それも一社や二社でなく……。
今、エロ系を主力とする出版社が壊滅的な打撃を受けることとなる異常事態が発生している。その原因となっているのが、大手取次であるトーハンによる取引条件変更の強要だ。
発端となったのは、今年2月にトーハンが中小取次である協和出版販売の株式を買収し子会社化したこと。協和出版販売はエロ系を主力とする取次で、特に地方のDVDなどを扱う郊外型書店に対しては強い営業力を持っている。
「協和出版販売はエロ本、とりわけエロコミックの販売に長けている取次です。ちゃんと売れる書店に配本してくれるので、エロコミックの売り上げはトーハンと同じくらい。出版倫理懇話会系【註:茜新社やコアマガジン、辰巳出版などが加盟する業界団体】の版元では、売り上げの7割近くが協和出版販売の扱いになっているところもあるんです」
取材に応じた出版社の社員は、怒りを込めながら語る。
2月の子会社化を受けて、3月に出版社各社には協和出版販売とトーハンの双方から通達が行われた。これによれば、4月11日の搬入分よりすべてトーハンの取り扱いとすることが記されている。ところが、問題は通達に記されていない部分にあった。トーハン側は、これまでの協和出版販売と出版社との取引条件をすべて反故にし、すべてトーハンの条件にすることを一方的に通告していたのだ。