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日本文化の積極的な海外発信を目指す政府の「積極的文化外交」プロジェクトチームは、「謙虚」「勤勉」といった日本独特の価値観を各国語でアピールする「日本の美徳を世界の美徳へ」プロジェクトを立ち上げた。来年度予算に200億円を計上する。
「日本の美徳」プロジェクトは、モノだけでなく日本独特の文化的価値観を世界に発信し、その良さを知ってもらうのが目的。古くから知られる勤勉性だけでなく、海外ではネガティブに捉えられがちな「奥ゆかしさ」「謙虚さ」についてもその具体的事例とともに紹介する。
プロジェクトチームの曽野よし子座長は「日本では江戸時代の頃から『傘かしげ』と言って、狭い道ではお互いに傘を傾けて譲り合うマナーがあった。文明の衝突が叫ばれる今の時代、我(が)を強く押し出さない謙虚・謙譲の精神はもっと積極的に世界に広めていかねばならない」と話す。
計画では日本人の美徳をまとめた各国語小冊子600万部を無料配布、また海外紙に意見広告を掲載するなど情報発信を行うほか、外国人から見た日本のすばらしいところを紹介するテレビ番組の翻訳版をインターネットを通じて無料配信する予定。
日本文化に詳しい京都大学歴史学部の坂本義太夫教授(日本文化論)は「何も言う気になれない」と奥ゆかしくコメントを拒否した。
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