舌の表面にできる白い汚れ「舌苔(ぜったい)」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大のチームが突き止め、28日までに発表した。
チームによると、舌苔は、食べかすや、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、細菌がたまったもの。口の中が乾燥しやすいと付着しやすく、口臭の原因ともされる。
研究は健康な男女65人を対象に実施。その結果、舌苔が舌全体の3分の2以上付着した人の呼気中のアセトアルデヒド濃度は、付着が3分の1以下の人の約3倍だった。
舌苔を取り除くと濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることががん予防につながる可能性があるとしている。
成果は海外の科学誌電子版に掲載された。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27HER_Y5A320C1000000/