一生独身でいることの心理学的観点から見たメリット・デメリット
「一生独身でいることのメリットやデメリットは?」
■自由の有無、孤独感など、さまざまな意見
「メリットは、フットワークの軽さかな」(やさいさん)、「メリットはやっぱり好きなことに時間とお金を束縛されないことじゃないでしょうか」(NONONOICHIGOさん)
と、あらゆる面での自由さをメリットとして挙げている人が多かった。
一方、「デメリットは老後独り身だと寂しいかも……です」(よっちさん)、「さみしい、家族という新たな視野が得られない」(ゆいとさん)
と、デメリットについては孤独感を訴えるものが多く挙げられていた。
■心理学者から見た、独身のメリット・デメリット
一生独身でいることのメリットとデメリットはさまざまあるようだが、心理学的にはどんなメリットやデメリットがあるのだろうか。心理学者の内藤誼人先生にお話を伺ってみた。
「独身でいることのメリットは、いつまでもおしゃれで若々しくいられることですね」(内藤先生)
一般の人々の意見に多かったお金や時間の自由ではなく、いつまでもおしゃれで若々しくいられるというのはどういうことなのか。
「カルフォルニア州立大学のゲイル・トムは、独身者と既婚者に自身のボディーイメージについての調査を行いました。
その結果、独身者は、自身の外見への意識が高いということと、既婚者は、自身の外見への意識が低いということが分かりました」(内藤先生)
独身者は、若々しくしなきゃ・痩せなきゃ、というボディーイメージへの意識が高いが、既婚者は、生涯のパートナーがおり、異性を惹きつける必要がないので、
ふてぶてしくなるというのが内藤先生の見解である。では、独身でいることのデメリットは何なのだろうか。
「デメリットは、一人で何事も抱えてしまうので早死にしてしまうことですね。カーネギーメロン大学のシェルドン・コーエンの研究で、
既婚者のほうが長生きできるという結果が報告されています。というのも、既婚者のほうが、配偶者からのサポートを受けられるからですね」(内藤先生)