大阪の中小の45%「人手不足」信金調査
大阪シティ信用金庫が14日発表した取引先の中小企業調査によると、「人手不足を感じる」と答えた企業が全体の45・5%に上った。
特に「過去2~3年で感じるようになった」という声が大半を占めており、
景気回復に伴って人材が大手企業に流れ、中小の人材確保が困難さを増している実態がうかがえる。
業種別では、物流の活発化や公共工事の増加傾向を背景に、運輸業の69・6%、建設業の60・4%が人手不足を感じている。
小売業は24・0%と比較的低かった。
同信金は「景気回復の局面では人手が不足しがちだが、好循環に入れば解消に向かう。
ただ少子高齢化で労働人口は減るため、長期的な戦略が必要だ」と指摘した。
人手不足の要因として全体の約4割が「募集に応募が無く、欠員補充が困難」や「忙しくなって人材が不足」と答えた。
調査は4月上旬、大阪府内の取引先を対象に実施し、1372社から有効回答を得た。
2015.5.14 18:15 産経新聞社
http://www.sankei.com/west/news/150514/wst1505140078-n1.html
大卒就職率96.7%、リーマン前に迫る高水準 15年春
今春卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は96.7%となり、
ピークだったリーマン・ショック前の2008年(96.9%)に迫る高水準となったことが19日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。
全体の就職希望率は72.7%で、1996年の調査開始以来、最高を記録した。
文科省は「景気回復による企業の求人増が全国的に広がっている」と分析している。
就職率は就職希望者のうち、実際に仕事に就いた人の割合。
全国の国公私立大62校を抽出し、就職状況を調べた。
今春の就職率96.7%は、前年同期を2.3ポイント上回り、過去最低だった11年(91.0%)から4年連続で上昇。
女子が96.9%で、96.5%の男子を3年連続で上回った。
文系は96.5%、理系は97.2%だった。
就職希望者は41万700人で、大卒全体に占める就職希望率は72.7%と前年を1.2ポイント上回った。
採用環境の改善を背景に、進学希望だった学生の一部も就職を選んだとみられる。
卒業時に就職できなかった学生は推計1万3600人で、前年から8600人減った。
19日には高校生の就職率も発表され、前年同期比0.9ポイント増の97.5%となり、1992年以来、23年ぶりの高水準となった。
都道府県別で見ると、県外に出ることなく地元で就職した高校生の割合が例年より高く、
同省の担当者は「製造業やサービス業の求人が地方でも増え、やむなく都市部に出る高校生が減った」としている。
2015/5/19 9:08 日本経済新聞社
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H45_Z10C15A5000000/
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