音楽番組は男子の性行動に影響か 12歳から15歳の子どもで検証
音楽番組を見ることで男子は性的な影響を受けるようだ。
ベルギー、ルーヴェン・カトリック大学のエリーヌ・フリソン氏らの研究グループが、性医療の国際誌であるセックス・ロールズ誌において2015年3月19日に報告している。
影響があるのは男子だけ
研究グループは、1年間にわたって12歳から15歳の子ども515人を対象として、音楽番組が与える影響を検証した。
その結果、音楽番組を見ることは男子の性行動に影響を及ぼすと分かった。女子には影響がなかった。
男子は友だちの多くが性的に活発であると考える傾向にあった。真実でないが、この考え方から男子は音楽番組をより見るようになっていた。
一方で女子は、音楽番組を消す傾向にあった。男子の友達が性的に活発だと信じる女子に見られる防衛反応の一種と考えられる。
音楽の内容から?
音楽は恋愛を題材したものも多く、映像の刺激が強いものもある。そうした音楽の特徴が男性にだけ影響してくるのかもしれない。
女性を性的対象にする男性支配の構造が背景にあると研究グループは考えているようだ。
音楽ビデオの視聴については、別の研究でも男性だけで性行動に影響を及ぼすという指摘が出ていた(音楽ビデオ視聴が「セクスティング」と関連、男性に限ってを参照)。
音楽は気持ちを落ち着かせるなど良い面があるが、音楽の別の一面も垣間見えてくる。子どもの心の発達を考える上でヒントになるのかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/pedi/10884