四万十川の春の味 赤鉄橋周辺でゴリ漁…高知
2015年03月28日 09時00分
夕暮れ時、仕掛けを整える川漁師(四万十市の赤鉄橋付近で)
水揚げされたゴリ
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高知県の四万十川に春を呼び込むゴリ漁が盛期を迎えた。
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ゴリはハゼ科の全長3センチほどの小魚で、春先になると、腹部にある吸盤で川床の石にひっつきながら、河口からゆるゆると遡上(そじょう)する。
ゴリの名称は、五里(約20キロ)上流まであがって来ることに由来するという説がある。
四万十市の四万十川橋(赤鉄橋)の周辺では、岸辺から川の流れに沿って、「上り落とし漁」の長さ約8メートルの簀(す)が張られた。
川床をつたって遡上してきたゴリが先端のかごに入る仕組みで、かごは朝夕2回、引き揚げられる。
ゴリ漁歴20年という同市具同、北代康浩さん(73)は「東日本大震災のとき、四万十川にも津波が来て、その日、ゴリが1匹も入らなかった。
今もあまりとれないねえ。若いもんは空揚げが気に入っているようだけど、卵とじが一番」と話した。漁は5月まで続き、ほとんど市内で取引される。
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