成瀬ダム訴訟で住民敗訴=公金支出差し止め認めず-秋田地裁
秋田県東成瀬村に建設中の多目的ダム「成瀬ダム」は治水・利水効果が低く安全性を欠き、県の負担金支出は違法として、市民団体
「成瀬ダムをストップさせる会」のメンバーら住民367人が知事らに支出差し止めなどを求めた訴訟で、秋田地裁(棚橋哲夫裁判長)
は27日、請求を退ける判決を言い渡した。
棚橋裁判長は、ダムの治水・利水効果がないとはいえないと判断。
建設に当たる国が県に負担金支払いを求めた納付通知についても、違法性を認めなかった。
原告側はダムの治水効果が低いこと、人口減少や減反で水の需要が減ったことなどを指摘。周辺に活断層存在の疑いもあり、ダムは不要と主張していた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2015032700798