和歌山大学(和歌山市)が研究を進めている農業用パワーアシストスーツについて実用化のめどが立ったことから、製造販売を担う大学発ベンチャー会社「パワーアシストインターナショナル」が設立され、27日、報道陣にスーツのデモンストレーションを公開した。
スーツは装着者の動きを感知するセンサーを搭載し、収穫物を持ち上げたり、運搬したりする作業を電動モーターで支援する。20キロの荷物が10キロ相当になる。八木栄一特任教授(66)=ロボット工学=を中心に2005年に開発に着手。農林水産省の研究助成を受け、改良を重ねてきた。
ベンチャーは資本金500万円の株式会社で、社長には八木特任教授が就く。13県の農家で最終的な実証試験を経て来年秋の発売を目指す。1台100万円で、初年度の売り上げ目標は100台。
「少子高齢化が進む農家の人出不足解消が目的だが、介護用にも応用ができる」と八木特任教授。スーツの重量は7キロあり、「スーツの骨格を現在のアルミニウムから高強度の樹脂に替えるなどして、女性でも扱いやすい5キロまで軽量化を進めたい」と話していた。【入江直樹】
以下ソース
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000m040140000c.html