制裁措置で輸出入が禁止されている北朝鮮からマツタケおよそ1200キロを
不正に輸入したとして、警察は東京の食品卸売会社の代表取締役らを外国為替法
違反の疑いで逮捕しました。
警察は、この会社が朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会と関わりがあるとみて関係先
として朝鮮総連トップの議長の自宅なども捜索しています。
逮捕されたのは、東京・台東区東上野の食品卸売会社「東方」の代表取締役、
李東徹容疑者(61)と従業員の合わせて2人です。
京都府警察本部によりますと、李容疑者らは平成22年9月、北朝鮮からマツタケ
およそ1200キロ、税関への輸入申告価格で300万円余りを中国産と偽って不正に
輸入した外国為替法違反の疑いが持たれています。
日本政府は核実験などをきっかけに平成18年から制裁措置として北朝鮮からの輸入を
全面的に禁止していますが、この会社は北朝鮮産のマツタケを中国を経由させて空路、
関西空港に運んでいたということです。
警察は、この会社が朝鮮総連と関わりがあるとみて、関係先として朝鮮総連のトップを務めるホ・ジョンマン(許宗萬)議長の東京の自宅なども捜索していて、今後、押収した資料などを分析し実態の解明を進めることにしています。
ホ議長は北朝鮮の国会に当たる最高人民会議の代議員も務めるなど、北朝鮮の指導部と太いパイプを持つことで知られています。
朝鮮総連「事実関係を確認中」
関係先として、朝鮮総連トップのホ・ジョンマン議長の自宅に警察の捜索が入った
ことについて、朝鮮総連は「現在、事実関係を確認中だ」としています。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150326/k10010028131000.html