[ナポリ(イタリア) 21日 ロイター] - イタリア南部ナポリのカトリック大司教が21日、市の守護聖人であるサン・ジェンナーロの
「奇跡の血」が、ローマ法王フランシスコの訪問中に液化し「半奇跡」を起こしたと述べた。
「奇跡の血」はサン・ジェンナーロの血が乾燥したものとされ、一部の敬虔(けいけん)な教徒の間では、定例の日に十分な祈りを
ささげると固形の血が液化する「奇跡」が起こると信じられている。血の入った瓶が納められた教会をフランシスコ法王が訪れた際、
半分液化したという。
法王はこれに対し「聖人はわれわれを半分だけ愛しておられるようだ。われわれはもっと修練してさらに愛されるようにならなければ
ならない」とジョークで応えた。
この「奇跡」に懐疑的な科学者らは液化の理由について、瓶を動かすと瓶の中の化学物質が反応し、血液の粘性を変化させる
との見方を示している。法王訪問に合わせて瓶は保管室から出され、展示されていた。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKBN0MJ0M320150323?sp=true