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「想定外の結果。大半が動きだして数秒で転落している」と安全研の辻野直良研究員(37)。駅業務部企画課の川上賢介担当課長(45)も「漫然と注意するだけでなく、新たな対応が必要と分かった」と話している。
同社は手始めに、新大阪駅ホームのベンチの向きを、座った時に線路と平行になるよう置き換えた。ベンチで座ったり、寝込んだりした酔客が突然立ち上がっても、線路までの距離を遠くすることで、事故を未然に防ぐ狙いだ。
また、転落の傾向などを記した「見守りハンドブック」を作成して駅員に配布。三ノ宮駅など乗降客の多い京阪神10駅には警備員を配置し、声かけや見守りを強化している。