三月の異称は「弥生(やよひ)」だけではなかった……春は夢見る季節?
三月を「弥生(やよひ)」と呼ぶことは多くの人が知るところと思いますが、他にもさまざまな呼び方があり、そのひとつに「夢見月(ゆめみづき)」があります。
季語「春の夢」、季節の花「ニゲラ」の花言葉も併せてご紹介……
弥生の勢いと夢見る頃
「弥生(やよひ)」という言葉にどのようなイメージがあるでしょうか?
多くの人は、優しい、はかなげ、……など、春と言う季節と重ねて柔らかいイメージがあるかもしれません。
ですが、その語源は「草木がいやが上にも生える=いやおひ」が転じて「弥生」となった……と言うもので、とても生命力にあふれた意味を持っています。
それでいて、この頃はその反動でしょうか、気だるさや眠気を感じやすくなる頃でもあります。
その眠りの中で見る夢を「春の夢」という季語で、古(いにしえ)の歌人は和歌に詠んだものです。
天文用語でもある「霞(かすみ)」「朧(おぼろ)」など、ぼんやりとした空気感が、「夢と現(うつつ)」の間のように感じたのでしょうか。現代でも、短歌や俳句に使われる季語です。
溢れる勢い、まどろみ、そして見た夢のはかなさ。弥生は、季節も人も、行きつ戻りつ「たゆたう」感じがあります。
これが、「夢見月」と呼ばれる所以(ゆえん)でしょうか。
以下そ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/23/news036.html