わいせつで過去最多の処分数 増え続ける「ロリコン教員」
2015.03.18 12:01
3月8日、和歌山市立の小学校教諭(25)が女児の着替えを盗撮して警察に逮捕された。教師によるわいせつ事件が後を絶たない。
文科省によれば、2013年度にわいせつ行為で処分された公立学校教員は、過去最多の205人。1977年度の調査開始以来、初めて200人を突破した。
年齢別では、20代が54人、30代が52人、40代が43人、50代以上が56人。
行為の内訳は多い順に、体に触る、盗撮・のぞき、性交、接吻と続く。特に問題なのが、205人のうち、自校の児童、生徒を相手にした事例が93人にも上ることだ。
“ロリコン教員”は確実に増えているのだ。
「残念ながら小学校は、小児性愛者が教員として入ってしまうと、好き勝手にできてしまう場所です。私の学校でも、必要も無いのに体操着や水着への着替えをさせる、といった教師が問題視されたことがありました。
特に着替えが遅い子を居残りで練習させるようなこともあったそうです」(ベテラン小学校教師)
こうした行為は問題として発覚しづらい面もあり、処分は氷山の一角と言える。
また今回発表された205人の教員は全員男性だったが、実は女性教員によるわいせつ事件も多いという。
「30代、40代の独身女性の教諭が、中学校の男子生徒と関係を持つケースが想像以上に多い。生徒が訴えなければ表面化せず、プライバシー上、生徒を問い詰めることも難しい」(教育委員会関係者)
LINEなどで連絡を取り合う間に、不適切な関係となるケースが増えており、今年1月、埼玉県教委は各県立高校に教員と生徒の間でメールやLINEでのやり取りを禁止する通知を出した。
「子ども達の多くがLINEを使います。一方、今では50代もLINEを使い、しかもスタンプまで上手に使いこなす。子どもは同じツールを使う大人に対して、より親近感を持ってしまう傾向があるようです」(ITジャーナリスト・井上トシユキ氏)
教員採用の現場では“ロリコン”が教育の場に入ってくることへの危機感が高まっており、「何らかの形でスクリーニングができないか、対策に乗り出している自治体もある」(文科省関係者)という。
早急な対応が望まれる。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4934