TBSラジオ制作で半世紀以上放送されてきた「全国こども電話相談室」が29日で終了する。
入江清彦社長は18日の定例会見で「今の小中学生は、電話で相談するよりもパソコンやスマホで調べることに慣れている。いったん看板を下ろして、改めて時代の要請に応える番組をつくりたい」と語った。
番組が始まったのは1964年7月。
「なぜ工場の煙の色は違うの」「連合赤軍って何」「宇宙人は何を食べるの」など、子どもたちの多岐にわたる質問に、僧侶で教育者の無着成恭さんや放送タレントの永六輔さん、毒蝮三太夫さんら歴代の回答者が答えてきた。
元々は平日夕方の生放送だったが、97年に日曜朝に移り、2008年には収録番組に。最近は相談をメールで受け付けていたという。
8日の放送で番組の終了を発表した。後継番組はないが、同社は「様々な番組のなかで、子どもの疑問や親御さんの悩みについて取りあげていきたい」としている。(神庭亮介)
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