インドのモディ首相が世界最大の民主主義国のリーダーにのし上がった選挙活動について著された新たな伝記で、モディ氏が
自分のファッションセンスについて「神からの授かり物」だと語っていたことが明らかにされた。
執筆したのはトニー・ブレア元英首相のアドバイザーを務めたランス・プライス氏。総選挙後に官邸で行われたモディ氏との会談に
基づき、「The Modi Effect: Inside Narendra Modi’s Campaign to Transform India」(仮訳--モディ効果:インド変革に向けた
ナレンドラ・モディ氏の選挙運動の内側)」と題する著作を出した。
プライス氏はその中で、モディ首相のブランドやソーシャルメディアの活用、インドの選挙でかつて見られなかったほどのテクノロジーを
駆使した選挙活動について詳細に描写。さらに、モディ首相のファッションセンスについても触れた。
モディ首相がいかに「ファッション通」であるかについては、これまでも多くの事例が伝えられている。オバマ米大統領もインドを訪問した
際、モディ氏のファッションセンスは(米国のファッションアイコンと評されたこともある)ミシェル夫人に勝っているとの見方を示したほどだ。
しかし、これまでモディ首相自身が自分のファッションについて公にコメントしたことはなかった。
ところが今回のプライス氏の著書では、「色使いの感覚は神から授けられた才能だ」とするモディ首相のコメントが引用された。モディ氏
はさらに、「全て自分自身でやっている。神の贈り物だから、私は何を着ても似合う。専属のファッションデザイナーがいるわけではないが、
服の趣味がいいと言われるのは幸せだ」と語ったという。
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インドの独立記念日に講演するモディ氏(2014年) Agence France-Presse/Getty Images
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ストライプにモディ首相の名前が刺繍されている細縞のスーツ。オバマ米大統領のインド訪問時に着用 Reuters
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インドの「ホーンビル・フェスティバル」開幕に当たり角突きの帽子をかぶったモディ首相(14年12月) Agence France-Presse/Getty Images
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