【3月18日 AFP】米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)は17日、
先週末に2回連続で起きた太陽表面での爆発現象「太陽フレア」により強烈な磁気嵐が発生し、
地球上の電力網や通信網に障害が生じる恐れがあると発表した。
今回の磁気嵐は、強度を5段階で示すNOAAスケールで2番目に強い「G4」レベルとされている。
当局によると、すでに米国のアラスカ(Alaska)、ミネソタ(Minnesota)、ウィスコンシン(Wisconsin)、
ワシントン(Washington)、ノースダコタ(North Dakota)、サウスダコタ(South Dakota)の
各州の住民からはオーロラ(極光)が観測されたとの報告が寄せられており、
欧州でも今回の磁気嵐によるオーロラが日没までに見られる見込みという。
磁気嵐は、3月15日に2回にわたり起きた太陽コロナの巨大爆発現象が原因で発生した。
「これら2つの爆発は合体して1つの爆発となり、これによって一種の巨大衝撃波が放たれ、
現在地球の軌道を横切っている」とバーガー所長は説明する。
いかそす
http://www.afpbb.com/articles/-/3042789?ctm_campaign=topstory
バーガー所長によると、これまでのところ当局は停電の報告は受けておらず、
磁気嵐に伴う「太陽放射嵐」の兆候もみられないという。「これは少し異例だ」と
バーガー所長は話す。
「今のところ、地球軌道内の太陽放射レベルは許容範囲内にあるので、
人工衛星や航空機に対する脅威は存在しない」という。
NOAAによると、G4レベルの磁気嵐は「広範囲に電圧制御問題を引き起こしたり、
一部の保護システムに誤作動を生じさせ主要資産が電力網から遮断される事態を
起こしたりする可能性がある」という。今回の磁気嵐は24~36時間継続するとみられている。
(c)AFP/Kerry SHERIDAN