内戦が続くシリアで民主化運動に参加したシリア人男性4人が17日、
日本政府に難民認定を求める訴訟を東京地裁に起こした。
弁護団によると、民主化要求運動「アラブの春」が同国で起きた2011年以降、
約60人が難民申請したが認められたのは、これまで3人だけ。提訴は今回が初めてという。
原告は22~35歳の男性4人。3人は北部のクルド民族、残る1人は南部出身で、
いずれも現地で反政府運動に参加しており、「帰国した場合は、シリア政府から
迫害を受ける可能性が高い」と訴えている。
訴状によると、4人は2012年6~8月に来日。人道上の配慮から在留特別許可は認められたものの
難民申請は退けられた。このため、定期的に在留許可を更新する必要があるほか、
日本語教育や職業紹介などの公的支援が得られていないという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015031700745