17日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比179円83銭(0.9%)高の1万9425円89銭。取引時間中に1万9400円台をつけるのは2000年4月17日以来ほぼ15年ぶりだ。前日の欧米株高が支えとなっているほか、企業の賃上げ機運が国内の個人消費回復につながるとの見方から買いが先行している。企業の資本効率重視の取り組みも買いにつながった。
1万9400円台で取引される日経平均株価(17日午前、東京・八重洲)
日立や三菱重に買いが先行。17日付の日本経済新聞朝刊が両社について「自己資本利益率(ROE)を経営目標に導入する」と報じた。前週に株主との対話路線にかじを切ると報じられファナックが急伸した経緯もあり、「日本企業の変化に着目した海外勢の買いが入っている」(岡三証券の石黒英之日本株式戦略グループ長)との声がある。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに反発して始まった。
好業績を評価した買いで、トヨタが上場来高値を更新。2015年の春季労使交渉で賃金を底上げするベースアップ(ベア)に相当する賃金改善要求に月5000円で回答する見通しと伝わった日産自も高い。ファナックやファストリが日経平均を大幅に押し上げている。一方、16日に2014年4~12月期の連結最終損益が439億円の赤字になったと発表した江守HDは売り気配。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
ソース
http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXLASS0ISS11_17032015000000