ザ・ルーツのクエストラヴ、キム・ゴードンの回想記『Girl in a Band』を絶賛
先月回想記『Girl in a Band: A Memoir』を刊行したキム・ゴードンだが、ザ・ルーツのクエストラヴがニューヨーク・タイムス紙の書評でこの本を絶賛している。
「キム・ゴードンの回想記となると、ぼく個人にとってはかなりツボなのだ」とクエストラヴはかなりひいき目であることを打ち明けつつ、ソニック・ユースを次のような経緯で知っていたことも明かしている。
「ぼくはソニック・ユースの音楽はかなりよく知っているが、
そのわけのひとつには高校の放課後にレコード店でバイトをしていたからで、
その店でソニック・ユースは棚のソーシャル・ディストーションとサウンドガーデンの見出しの間に置かれていた」
クエストラヴは本がいきなり「終わり」と題された章で始まり、
キムとサーストン・ムーアの離婚発表直前にソニック・ユースがブラジルのサンパウロで行った最後のライヴを振り返って「生まれてこの方こんなに孤独を感じたことはなかったと思う」とこの時の心境を綴っていることを紹介
。さらに、そこから一転していきなり自身の生い立ちを語り出すコラージュ的な手法が実に刺激的だと指摘していて、回想や折に触れて文章がさまざまな楽曲についてのエッセーと化す展開が交錯する構成を評価している。
それぞれに短い章立てについても
「3、4ページの長さしかなく、その短さにむしろこれは歌と呼んでもいいのかもしれない」と触れていて、
本の内容については「これはとりわけ読みやすい本ではないし、
会話のやりとりがえんえんと続くようなくだりも特に紹介されていない。
けれども、どの話題についても、じっくり考え抜かれて、詳細に綴られ、本当の感触が伝わってくるのである」
と高評価している。
いかそ
http://ro69.jp/news/detail/120358