ゲイバー経営者を逮捕、無許可接待の疑い 「他に多数」
2015年3月10日13時28分
ゲイバーが多いことで知られる東京・新宿2丁目で、許可を受けずに接待業を営んだとして、ゲイバー経営の男(32)=横浜市中区=を、警視庁が風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕し、10日発表した。
一帯には約450店のゲイバーがあるが、同じように無許可で接待する店が多い、と警視庁はみている。
保安課によると、客のそばに座って酌をしたり、一緒にカラオケをしたり、体を密着させたりする飲食店は、公安委員会から風俗営業(2号営業)の許可を取る必要がある。2号営業だと営業時間が午前0時や1時までに制限される。
経営者は3月5日夜、この許可を得ないまま、店内で男性客(26)の横に座って話したり、カラオケでデュエットしたりした疑いがある。
経営者は「2号営業の許可を取ると、朝まで営業できない」と供述したという。警視庁は1月と2月に指導・警告をしたが、営業態様が変わらないため、逮捕に踏み切った、と説明している。
店は、終日営業で酒を提供できる「深夜酒類提供飲食店営業」として届けを出していた。
新宿2丁目一帯で2号営業の許可を取っている店は24店。大半のゲイバーが「深夜酒類提供飲食店営業」の届け出といい、捜査幹部は「ゲイバーには2次会や3次会で訪れる客が多く、朝まで営業できないと商売にならない。
無許可のまま接待業をしている店が他にも多くある」とみている。
http://www.asahi.com/articles/ASH3B3GM9H3BUTIL008.html