国土地理院は6日、昨年10月1日時点の日本の国土面積が37万7972.28平方キロだったと発表した。
2013年時点より10.55平方キロ大きい値。デジタル地図に基づく新たな計算手法導入に加え、
北海道が地形図の更新で約33平方キロ小さい8万3424平方キロ、長崎県が基準変更で
約26平方キロ大きい4132平方キロとなるなど、全都道府県で面積が変化した。
地理院によると、北海道の面積に含んでいる北方領土は、これまで1922年の5万分の1地形図を使って
面積を算出していた。衛星画像による詳細な地形図が完成したのに伴い、面積が減少。
3番目に大きな市町村だった択捉島・留別村が小さくなり、栃木県日光市に追い抜かれた。
長崎県に関しては、埋め立て地ではなく、海と見なしていた諫早湾の干拓地域は、陸地と扱うことになった。
地理院は昨年まで、88年時点の地形図に埋め立て地を加えて日本の面積を算出。
海岸線の浸食などの地形変化は、膨大な作業となるため反映させず、読み取りの際に誤差もあった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015030600920