「レイプは女性の責任」。2012年12月、インドの首都ニューデリーで起きた女子学生集団レイプ殺害事件で、
死刑判決を受けた1人が8日放送予定のドキュメンタリー番組で女性蔑視の発言を繰り返し、
裁判所が国内での放映を禁止するなど波紋を広げている。地元メディアが報じた。
英BBC放送は同事件を主題にしたドキュメンタリー「インドの娘」を製作。その中で、
女子学生=当時(23)=の両親や加害者らに取材し、8日の国際女性デーに合わせて
インドや英国などで放映を予定していた。
学生が集団暴行されたバスの運転手ムケシュ・シン死刑囚は同番組のインタビューで
「まともな女性は午後9時以降は出歩かない」と発言。「男女は平等ではない」と強調し、
「女性は家事をすべきで、夜に遊び歩くのは間違いだ」と話した。
さらに、女子学生の殺害を「事故」と呼び、「抵抗せずにおとなしくしていれば、一緒にいた男友達が
暴行を受けただけで済んだだろう」と語った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015030400655