救急車:救急活動中に男に乗り去られる 施錠せず 郡山
福島県郡山市で3日、郡山地方消防本部田村消防署三春分署の救急車が救急活動中に男に乗り去られ、急病人の搬送が遅れていたことが4日、同消防本部への取材で分かった。
急病人は軽症で、別の救急車で搬送されて病状への影響はみられないという。
同消防本部によると、3日午後3時35分ごろ、同市白岩町の40代女性方から「気分が悪い」と119番があり、救急隊員3人が出動。
救急車を女性宅近くの市道に止め、室内で約15分間、応急処置をした上で搬送しようとしたところ、救急車がなくなっていたという。別の救急車が急行し、約15分遅れて女性は搬送された。
救急車は午後4時過ぎ、市内の県道を走っているところを消防から通報を受けた県警郡山署員が発見した。同署が運転していた男に事情を聴いている。
同消防本部によると、繁華街や、現場と駐車場が離れている場合などは救急車に施錠するが、今回は人通りが少なく駐車した市道も現場に近かったため、施錠していなかった。
担当者は「搬送が遅れ、申し訳ない。今後は車両の施錠を徹底したい」としている。【喜浦遊】
http://mainichi.jp/select/news/20150305k0000m040008000c.html