堀越二郎を誘惑に抗えない男の話にしてたね
駿の価値観ではそう映るんだろう
なんせ人殺しの道具を作る事への葛藤がないと言っていいほどだからね
美しいものは好きという台詞といい、ユンカースの末路と堀越二郎のそれとの対比といい
決して好意的には描かれてないものの
明らかに二郎と自身を重ねてるよね
本作は創作の魔力に抗えないじいさんの話でもあったのだと気付く
堀越二郎を誘惑に抗えない男の話にしてたね
駿の価値観ではそう映るんだろう
なんせ人殺しの道具を作る事への葛藤がないと言っていいほどだからね
美しいものは好きという台詞といい、ユンカースの末路と堀越二郎のそれとの対比といい
決して好意的には描かれてないものの
明らかに二郎と自身を重ねてるよね
本作は創作の魔力に抗えないじいさんの話でもあったのだと気付く
堀越二郎の場合、戦争前夜という状況もそうであるように、立場的な弱さもありつつ
でもやっぱり人殺しの片棒を担ぐなんてのは耐え難いことであって
同様に、宮崎駿もまた、ガソリンなんて入手困難な時世に父のトラックで疎開するという、
しかも乗せて欲しいという懇願も見捨てて振り切って逃げたという原体験があったりするらしいね
両者とも時代だったり父だったり軍だったり
そういったものへと責任転嫁したい気持ちがあるのかなとも
この後ろめたいエピソードを引退作で堂々と表舞台に引っ張り出してきたのは
何のことはない、赦されたいからなのだと思う
その気持ちは痛いほどよくわかるし、とっくに赦されていると他人事ながら自分は思う