「夏の選挙に行きます」=被後見人に選挙権付与の改正法成立、喜ぶ原告ら
「夏の選挙に行きます」。成年被後見人に選挙権を与える公職選挙法改正のきっかけとなった東京地裁の違憲判決から約2カ月半。27日の参院本会議で改正法が成立し、都内で記者会見した原告の名児耶匠さん(50)=茨城県牛久市 =は、大きな声で感謝の言葉を述べ、支援者らと喜びを分かち合った。
匠さんは両親や他の地裁で係争中の同種訴訟の原告らと参院本会議を傍聴。午後4時すぎ、改正法が全会一致で可決、成立すると、匠さんは軽く一礼し、手を振って喜びを表現した。 その後、都内で記者会見した匠さんの父清吉さん(81)は「重要な権利を守ることができた。権利侵害を防ぐきっかけをつくったことに大変誇りを持っている」とあいさつ。母佳子さん(80)も「やっとこれで3人で選挙に行くことが できるようになりました」と頭を下げた。 代理人の杉浦ひとみ弁護士は「判決から74日。皆さんと一緒に勝ち取った大きな権利だ」と喜びを語った。 札幌地裁で原告となっている神聡さん(53)も会見に同席。改正法の成立について「うれしい」と述べ、次回選挙で投票に行くと誓った。(2013/05/27-20:21)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013052700829
成年被後見人
知的障害や精神上の障害により判断能力を欠く状況にあることを理由として、本人、配偶者、4親等内の親族、または検察官の請求に基づいて、家庭裁判所の後見開始の審判を受けた者。 (以上http://m.kotobank.jpより引用)