Memo, Notes -- Baka News(gengo言語) 言葉使い(ことば遣い)表記、誤用、誤記、文法間違い…について語ろう (Language) #63

63名無しさん@Next2ch:2016/09/22(木) 10:58:30.91 ID:???

http://blog.livedoor.jp/robinsonrobin/archives/8036910.html

「話した、走った、読んだ、食べた」が過去形だというのは納得できるにしても、 じゃあ「話す、走る、読む、言う、食べる」は何になるのかいまいち分からない。

俗に教育文法上では、日本語の動詞には過去形と非過去形があるとされる。
だからこれら後者は「非過去形」ということになるんだろうけど、 これだと、「明日、君に会ったら仲直りしよう」という文の「会った」はどうなるんだろう?
「会ったら」で一つの単語なのであるからその疑問は無効とされるのだろうか。
「明日、君に会うなら仲直りしよう」という文とはどう区別されるのだろうか。


-------------------- 日本語の時制は相対テンスなので、複文では、従属節が主節に対して前の出来事か後の出来事かで 従属節の動詞を過去にしたり非過去にしたりする。(英語は絶対テンスなので、現在から見て前か後かで時制を使い分ける)

(a) 旅行に行ったときに、かばんを買った。
(b) 旅行に行くときに、かばんを買った。

(a) は、かばんを買う前に旅行に行っているので、旅先でかばんを買ったと解釈されるが、
(b) は、かばんを買ったあとで旅行に行っているので、旅行の準備のためにかばんを買ったと解釈される。

これを踏まえたうえで、「~たら」は過去の助動詞の仮定形とすると、 従属節の内容は主節の前に起こる条件だと言えることになる。
逆に言うと、時間的な前後の関係がない場合には、「~たら」は使えないことになる。
たとえば、「東京へ行くなら飛行機が一番早い」と言う意味で、「東京へ行ったら飛行機が一番早い」と言うことは出来ない。

なるほどぉ、そうですか。相対テンスというのはアスペクトとは区別されるべきなんでしょうか。 日本語には時制がなく、アスペクトだけがあるという説もあるそうですが。

>>154
「~た」は、過去の用法もあれば完了の用法もあるということで テンスとアスペクトの両方の意味があるという考え方が一般的です。 (発見や想起など時間に関係しない用法もありますが、ここでは考えません)

たとえば、次の例文を考えると、どっちの意味でも「~た」が使われることが分かります。

(a) 昼ごはん食べた?(昼頃の発話)
  いや、食べてない。
(b) 昼ごはん食べた?(夕方の発話)
  いや、食べなかった。

(a)と(b)の質問者の発話は同じ形式です。 でも、回答の仕方の違いから、発話意図は(a)では完了、(b)では過去を表していることが分かります。


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