されている http://ameblo.jp/muridai80/entry-11728082545.html のキャッシュです。 この
すなわち、決めようがないのです。玉上琢彌はこう書きます。
「『あらぬが』の『が』は、この当時接続助詞として はっきりした用例が見られないので、格助詞として見る、とするのが国語史での通説であるが、格助詞という分類に拘泥して、『たいして重い身分ではない方が、めだって御寵愛の厚い、ということがあった』などと日本語らしくない訳文をつくる必要はないと思う。国語史家でも格助詞から接続助詞に移行するその中間の時代であると考えているのだから。」
私もほぼこれに賛成です。谷崎訳の「たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。」で十分ではないかと。