http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13164157643
nenufaro141さん -------- . 編集あり2016/9/1109:19:39
.
リンク先の文章と同じ表現を使えば、「置いていこう」は「行く・来る」のと動作とが『並行する場合』、「飲んでいこう」は『もとの意味が生きている場合』の使用例だといえるでしょう。
いずれにしても、「行く」という動詞の本来の意味合いは、ある程度残っていますから、「盛り上げていこう」と同様の時間経過を表現しているとは考えにくいです。
「飲んでいこう」の場合は、「飲む」という動作をおこなってから「行く」という意味合いです。
「飲んできた」とすれば、「来る」前に「飲んだ」ということになります。
これは、「調べていく」「買ってくる」などと同様の使われ方をしていると考えられます。
「置いていく」については、「持っていく」「抱いていく」などと同様に、「置く」という動作と「行く」という動作とが同時に行われています。
件の文章によれば、この『並行する場合』には、『動作主自体の状態が一部
変わるような動作を表わす動詞が来ます。』とありますが、それまで持っていた物・連れていた者を「置いていく」こともまた、動作主の状態が変化していると考えられます。
もちろん、質問者様のおっしゃる、これら「行く・来る」の補助動詞としての用法に、空間的移動と時間的移動の両方の意味が同時に備わっているという意見も、確かだと思います。
これらの用法の違いが、空間的移動の意味合いと時間的移動の意味合いとの比率の変化によるものである、という考え方もできるでしょう。
ただ、両者の比率がどうこう、という考え方は、日本語を学ぶ上で、判断基準とするにはあまりにも曖昧ですから、このように、用例ごとの意味の違い、働きの違いで分類して、解説することが一般的なのだと思います。