牛乳を飲む人は股関節骨折のリスクが上昇
1日400gで15%上昇
2023/12/22 大西淳子=医学ジャーナリスト
高齢化が進むなか、骨折予防を目的に、牛乳やチーズなどの乳製品の摂取が推奨されています。しかし、乳製品と骨折の関係は複雑のようです。米国の研究者たちが、乳製品の種類別に股関節の「大腿骨近位部」の骨折リスクとの関係を検討したところ、一般の人が1日に飲む範囲の量の牛乳の摂取が、大腿骨近位部の骨折リスクの上昇に関係することが明らかになりました(*1)。
乳製品の摂取が増えれば、動物性の脂肪(飽和脂肪酸)の摂取量も増えます。また、乳製品の摂取が前立腺がんやその他のがんのリスク上昇に関係するという報告もあります。乳製品はとればとるほど健康に良いわけではないことは、既に示されていました。
牛乳の摂取量が1日400gまでの場合、骨折リスクは、200g増加するごとに7%上昇していました。摂取量が400gを超えると、200g増加するごとに骨折リスクは4.5%ずつ低下していました。しかし、まったく飲まない群と比較すると、1日の摂取量が少なくとも750gに達するまでは、骨折リスクが高い状態が続いていました。