全固体電池(ぜんこたいでんち)とは陽極と陰極間を固体電解質が担う電池である。 この中で有機系固体電解質や一部に液体電解質を使うものを半固体電池または固体電池と呼び、無機系固体電解質のみ使うものを全固体電池と呼ぶ。この全固体電池の無機系固体電解質は不燃性で、リチウムイオンだけを通すシングルイオン導電体として理想的なセパレーターの役割を果たす。そのため、簡易な構造と高い信頼性から、現在研究されている高性能二次電池の中で最も期待されている。また二次電池のみならず大容量コンデンサ(スーパーキャパシタ)の上位交換にもなり得る。 全固体電池の構造にはバルク型と薄膜型の2種類が有る。