先日、仕事で中国に行ってきたときの話。
一週間の滞在中、実に4人から「日本への移住を考えている」と相談を受けた。しかし、彼らは高学歴、高収入の所謂エリート、そのまま中国でも何不自由ない生活をしている。
不思議に思い「なぜわざわざ日本に来るのか」と尋ねてみた。
一人はこう語る。
「最近、海外で中国人を見る目が厳しくなってきて、移住もしにくくなってきた。だが、日本はまだまだ移住に対するハードルが低い。世界で一番中国人に優しいのは、中国政府ではなく日本政府だと感じる。」と。
もう一人はもっと赤裸々だった。要は自己肯定感のためらしい。
「中国は人口が多すぎる。受験戦争や出世競争も苛烈で、勝ち残っても自分より上のレベルがごろごろいる。今の中国人は自己肯定感の低い人間が増えている。
しかし、日本では土地を所有したり、帰化すれば選挙権を与えられたりと“普通の中国人”では手に入らない特権が手に入る」のだと。
つまり、日本国籍を取得するのは、日本が好きでも日本人になりたいからでもなく、「特別な中国人」になって自己肯定感を爆アガりさせるためのライフハックなのだ。
しっかし、自分で聞いといて何だが、よくここまで舐めたこと日本人の前で言えるな…。