オニコチノイド系農薬(ジノテフランなど)が、水田地帯の河川や湖沼を経由して日本の水道水から検出されています。2022〜2023年の秋田市などの調査では、特に5〜11月の農薬散布時期に欧州の規制基準を大幅に上回る濃度が確認されました。日本の水道水質基準は未達ですが、安全性への懸念が指摘されています。
ネオニコチノイド系農薬と水道水に関する概要
現状の報告: 秋田県中央部や全国12箇所の水道水から、殺虫剤のジノテフランが検出されています。特に2022年8月、秋田市の水栓から欧州基準(EU基準)の8.7倍、最高で30倍を超える濃度が検出されたと報告されました。
原因: 主に水田で使用される農薬が雨水などで河川へ流出し、取水源に混入しています。
特徴と影響: ネオニコチノイドは水に溶けやすく、従来の砂ろ過や塩素消毒では除去しづらい傾向があります。人体への即時の健康被害は未定ですが、慢性的な摂取による健康影響への懸念が指摘されています。
基準の違い:
EU基準: 農薬1種あたり0.10
g/L(100 ng/L)以下。
日本: 水道水における明確な基準値は設定されていないが、水質管理目標設定項目として監視が必要とされている。ジノテフランなどの一部は日本の暫定目標値を下回っているものの、EU基準とは大きな乖離があります。
対策: 浄水場での処理が困難なため、活性炭などを利用した高度浄水処理が効果的とされるが、導入にはコストがかかります。家庭用では、ネオニコチノイドに対応した高性能な浄水器の使用が検討できます