危険運転致死傷罪の速度基準を具体化 法制審が要綱案まとめ
法制審議会の部会は25日、危険運転致死傷罪の適用を明確化する要綱案をまとめた。一般道(60キロ制限)で時速110キロ超、飲酒も呼気アルコール0.5mg以上などの具体的な数値基準を設け、曖昧な解釈を防ぎ厳罰化を進める。広島の女児死亡事故や首都高ポルシェ事件、宇都宮バイク追突事故など過去の事例で遺族から批判が相次いでいた背景があり、法務省は2026年国会に改正案を提出予定。佐々木多恵子さんは「一歩前進」と評価しつつ、運用次第で抑止力が問われる。