古い教科書地図帳の表紙が呼び起こす懐かしさと領土の記憶
昭和25年版の復刻地図帳の表紙は、北海道から台湾、満州、樺太半分、千島列島、朝鮮半島、竹島、沖縄、尖閣諸島までを日本領土として描く。当時の教科書は戦前帝国の影響を残し、広範な領域を示していた。一方で、すべてを日本領土と見なす声に賛同が集まる一方、サンフランシスコ講和条約やアイヌ・琉球の歴史を指摘する反論も。現代の教科書は北方領土、竹島、尖閣を固有の領土と注記するが、実効支配は他国で、過去の地図が今の思いを映す鏡となっている。
帝国書院の古い地図帳表紙が懐かしい記憶を呼び起こす
12月20日に投稿された帝国書院の古い地図帳表紙は、ソ連時代を反映した世界地図で日本列島を中心に北方領土や竹島、尖閣諸島などを日本領のように色分けしている。耐久性のある独特の手触りが学校時代の思い出を呼び、授業で眺めて地名を覚えた人々の声が広がった。一方で地図の内容から歴史的な領土観や北方領土問題、サンフランシスコ平和条約の指摘も生まれ、多様な視点が交錯している。日本政府は北方領土を固有の領土とし平和条約交渉を進めているが、南樺太や千島列島は同条約で放棄されたロシア領だ。