駐日中国大使館、石破前首相の台湾発言を引用し批判相次ぐ
石破氏は26日の東京都内講演で、高市首相の台湾有事答弁をめぐる緊張に触れ、「中国との関係なくして我が国は成り立つのか」と述べ、台湾問題では1972年の日中国交正常化以降の歴代政権の立場を尊重してきたと説明した。中国大使館は28日、この発言を毎日新聞記事から引用して投稿し、中国側の台湾観に沿う形で紹介。自民党の佐藤正久氏や山田宏氏らが「中国に利用されている」と批判する一方、一部では日中共同宣言に基づく理解・尊重の表現だと擁護する声もある。外務省は台湾を中国の一部とは認めていない立場を維持している。この一件で日中関係の微妙なバランスが浮き彫りになった。