入したローマ帝国でしたがこの混乱の時代に終止符を打つ人物が登場しますそれがディオクレティアヌスです彼は２８４年に帝位につき混乱していたローマ帝国に安定と秩序をもたらすことになりますディオクレティアヌスは大きくなりすぎたローマ帝国を一人で統治することに限界を感じていたため二人の正帝と二人の副帝の計四人の皇帝でローマ帝国を分割して統治するようになりますまたディオクレティアヌスは強い皇帝になるため皇帝と市民との関係を変化させました紀元前２７年にアウグストゥスが皇帝になってから始まった帝政ローマまでは皇帝は大きな権力を持つものであるがあくまで市民の一人であるという原則のもと成り立っていましたしかしディオクレティアヌスは自身をより強い皇帝にすることを目指し市民に自らのことを主人を意味するドミヌスと呼ばせるようになりますこれによってディオクレティアヌスは市民とは存在が違う権力者として君臨することになりましたさらにディオクレティアヌスはローマ人の結びつきを強くするためローマの神々の信仰を義務づけるようになりますこれはローマ人の繋がりを強くし愛国心を持たせるため行われた政策でしたが思わぬ軋轢を生んでしまうことになります当時のローマにはキリスト教徒が存在していましたキリスト教は唯一の神のみを信仰する一神教であるためキリスト教徒とはローマの神々の信仰に抵抗します皇帝の命令に背く人々がいるのはディオクレティアヌスにとってはかなり不服なものでしたディオクレティアヌスは３０３年にキリスト教を迫害するという勅令を出しますこうしてディオクレティアヌスのキリスト教徒の大迫害が始まることになりましたディオクレティアヌスは次第に体調を崩すようになり３０５年に皇帝を引退することになりますディオクレティアヌスが退位した後その帝位を巡って争いが行われることになりますが３２４年にコンスタンティヌスがローマ帝国の皇帝の座につくとこれまで分裂していたローマ帝国は再び統一されることになりますコンスタンティヌスが行った政策で注目すべきは遷都ですこれまでローマ帝国の首都はローマでしたコンスタンティヌスは首都をローマから現在のイスタンブールに位置するビザンティウムという場所です大規模な商業都市として繁栄していたこの都市を新たな首都として定め自らの名前にちなんでコンスタンティノープルと命名しましたもう一つコンスタンティヌス