仕組まれているのだそして米価高騰の裏にはさらに大きな目的が隠されていた2024年8月にコメの先物取引が開始された先物取引とは簡単に言えば将来の価格を予測して取引する仕組みだ本来の目的は価格変動リスクを回避することにある農水省は先物市場で形成される価格を米価の目安として使えるようにするというのが建前だったしかしこの説明には大きな矛盾がある先物市場に放り込んだら株式市場と同じく価格は上下するむしろ投機マネーが流入することで価格は乱高下しやすくなるこれは経済学の常識だ実際コメの先物価格は導入後に大きく変動しているここで注目すべきはコメ先物市場を開設したのがSBIグループだという点だSBIグループはテレビでもよく見かけるテレビで先物市場が原因かもしれないと一切報道されない理由も広告スポンサーとの関係にあるのかもしれないそして社外取締役に竹中平蔵が就任しているという事実だ郵政民営化の中心人物でありコメの先物市場解禁に関与している社外取締役を務めているのだこれは単なる偶然だろうかかつて主導した郵政民営化と今起こっているJAの民営化解体への流れがまるで焼き直しのように見えるのだ郵政民営化は2000年代に進めた構造改革だった郵便事業郵便貯金簡易保険の三つに分社化されそれぞれが株式会社として上場特に狙われたのが郵便貯金と簡易保険だった郵便事業は赤字だったため投資家には魅力がなかったが郵便貯金は180兆円の個人預金簡易保険は50兆円の資産を持っていたつまり莫大な資産がそこにあった例えるなら1.5兆円で買収すれば50兆円が手に入るような構造だったのだそして今JAにも同じ構図が浮かび上がっている農協の三大事業は農業事業銀行事業保険事業だ郵政の三事業と完全に対応している農業事業は赤字だが銀行事業や保険事業は莫大な資金を扱っている銀行事業の運用資産は100兆円を超え保険事業も50兆円の資産を持つこうした状況下で先物市場が解禁され米価が高騰し農林中金が巨額損失を出したそしてこの一連の流れに竹中平蔵の影が見え隠れしているこれらは偶然の一致なのかそれとも計画的な動きなのか米価高騰という現象もこの文脈で見ると農協叩きの口実として利用されている側面が見えてくる米価を異常に高騰させその原因を農協に押し付けるそしてだから農協改革株式会社化が必要だと誘導する郵政民営化のときと全く同じ手口だということに多くの人が気づかなければならない表面的な農協批判に流され