備考:
代表的な大地の妖蛆はイギリスの地下に張り巡らされたトンネルに棲んでいます大地の妖蛆が故郷と呼ぶトンネルは無数にあっていかなる場所の下にもあり彼らは偵察や奇襲にそれを用いります大地の妖蛆は人間とヘビ人間の雑種でもあります一般に彼らは退化してしまい先祖が持っていた優れた知性は失われてしまったと思われます彼らはいまだに近くに住む村人と交雑し地上に住む者にはヘビ的な因子に汚染された特徴が見られることもあります大地の妖蛆は兄弟であるヘビの仲間と友好関係にあるようで大蛇を飼いならしてもいますさらに大地の妖蛆は大蛇やおそらく地下に住んでいるより怪物じみた生物とも交配していると言われ這いずるものまたは這うものと呼ばれる混血の変異体を生み出していますこの忌々しい蛆は特に怪物じみており知られざる旧支配者を崇拝しさえしているようです黒い石は大地の妖蛆にとって特別な宗教的象徴です黒い石の祭壇という人間の頭蓋骨で出来た冒涜的な祭壇の上に置かれていると言われます魔術的な力を持ちヘビを人間に人間をヘビにすることができます古代の伝説によるとかつてストーンヘンジの中心に置かれていたそうです因みにクトゥルフ神話の始祖の先祖には大地の妖蛆がいたとされます
退化異形種:通称這いずるものスリザリングワンズ
這いずるものはしばしば這うものや妖蛆ユッグと混同される大地の妖蛆の異形の混血変異体です蛆虫のような姿にまで退化した大地の妖蛆やあるいは呪術的な蛆や蟲を巻き込んだものが数千も集まって群体生物と化したものです精神を連結させているせいかある程度の知性を取り戻しており邪神を崇拝する奉仕種族と扱われることもありますそして彼らはイグ以外の邪神を崇めています生存のために集合知性や群体化という手段をとる生物はよくある手法ですが彼らはこれにより魔術もある程度取り戻しています這いずるものの姿は絶えず無数の蟲が織り交ざった呪いと共にうごめいていますその姿に定型はなく時に人型になったりと状況に応じてシルエットを変化させますたまに他生物にまとわりついたり寄生したうえで宿主の精神を乗っ取ることもあります彼らはドリームランドにもいる他時代を超えて太古の文明に出現することがありますこの時空移動が彼らの魔術によるものなのか単に悪魔召喚のような呪文の対象になっているだけなのかはわかりませんがここまでくると最早ヘビ人間というより生ける呪詛そのものと言った方が良いかもしれません映画もののけ姫のタタリ神といったイメージでしょうか