クトゥルフ神話での設定:
大地の妖蛆は彼らの父であるイグを崇拝しなくなり代わりにツァトゥグァを崇拝するようになったヘビ人間の生き残りですイグによる呪いにより彼らは人型の姿をヘビの姿へと変えられましたまた原始人類と交配したヘビ人間にも同様な奇形と退化を辿ったものもいました彼らは耳障りな擦音で会話し石木骨で出来た粗野な武器を使います大地の妖蛆はヘビ人間の仲間が衰退した時代ブリテン島に退避しましたピクト人はブリテン島に来ると間もなく大地の妖蛆に戦いを挑み大地の妖蛆を丘陵地帯の地中深くへと退けたと語られます大地の妖蛆は小さい人々イングランドとヨーロッパに住む精霊妖精そして闇の土着種族に関連する多くのケルトおよび前ケルトの神話と伝説に入り込みましたこの原始的な種族はその知性の残滓によってより邪悪な神話を生じさせるようになります時々先祖返りのヘビ人間がこの雑種に出現することがありますこの場合退化種たちは種族のかつての栄光を物語る穢れなき例として先祖返りのヘビ人間を奉じ崇拝します大地の妖蛆は起源不明のアーティファクトである黒い石を崇拝していますこの石は奇怪な図形が刻まれています黒い石を盗むことに成功したものなら誰であれ見返りに恩恵を得られると言われますがその人は結局大地の妖蛆の復讐に遭うことでしょう大地の妖蛆としての退化は3つの段階で進行します退化しつつある一族が次の段階に退化するには何世紀もかかるのでそれぞれの段階において純種として繁殖できます
第1段階:退化蛮族種と比べても大地の妖蛆はさらに退化し小型化しています平均身長はたった105cmになり腕と脚は短くなっていますまた彼らの知性は激減します退化の第1段階ではまだ会話と呪文の使用が可能です
第2段階:この段階では基本的に発育不全の腕と脚を持つ大型のヘビとなりますしかもすべての手足がそろっている保証はありません彼らはまだ持っている手足で体を引いたり押したりしてヘビと同じく滑るように動きます再び知性は急激に落ちます退化の第2段階でもまだ会話できる者もいるかもしれずまれですが呪文を扱える者もいるかもしれませんイグの呪いが人間に向けられるとこれに似たクリーチャーを生み出します
第3段階:大地の妖蛆は今やほとんど自然のヘビと同じに見える姿へと退化しました彼らはまだ自然のヘビよりは多くの知性を有していますがすべての呪文を失っています
第1~2段階なら小さい人々の呪いという呪文禁断魔術を扱えますこの呪文はイギリス諸島の荒野に住む土着のクリーチャーに固有のものです内容は妖精のいたずらといったもので相手をつまづかせたり押したりつねったり一瞬惑わしたりできます食物をダメにしたりワインをすっぱくしたり植物を枯らしたり穀物を腐らしたりなどといった用途にも使えます