QPhoneを産んだ詐欺師たちの神話(前編)
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ドナルドトランプが使っている新型スマートフォンとしてQPhoneなるものを紹介しているこのQPhoneは陰謀論界隈で以前から見るもので成立過程が気になった筆者は出所を調べることにしたQPhoneについては概ね下記のようなスマートフォンであるという説明が出回っている全人類に無料で配布されるスティーブジョブズは実は生きておりQPhoneの開発を主導しているQFS(量子金融システム)に対応している8Gネットワークで動作する昨今の半導体不足は人類全員分のQPhoneを製造しているために起きている一見して分かる通り荒唐無稽であるがこれくらいの現実離れは陰謀論ではごく普通のものである陰謀論の世界では死んだと思われていた人物が実は生きていることなど日常茶飯事なので素直に受け入れられている証拠としてこのような画像が出回っているこの画像については同様の画像がダッカに所在する業者の投稿に残っており2021年にバングラデシュで発売されたフィーチャーフォンのようだ勿論全人類に無料で配られたり8Gネットワークに接続できるはずはない出所は陰謀論インフルエンサーが発行した文書その4番目に下記のような記載がある要約するとQFS(量子金融システム)という新しい金融システムが発動した暁には金本位制が再来しQPhoneによってこの金融システム及び金本位制のデジタル通貨システムを利用することになるということであるその後この文書のQPhoneが刺さったのかTelegram上に70億人に配布される8Gネットワークに接続されるという投稿が現れ陰謀論インフルエンサーが10月14日にブログで取り上げたことから日本のTwitterにも広がっていったこの時期がGoogleTrendでのピークに当たるそれではこの文書の出所はどこなのだろうかこの文書はチャーリーウォードとサイモンパークスという人物が独自の情報源から伝えられたという触れ込みで広めたものである陰謀論の世界ではインフルエンサーが極秘の情報源から手に入れたことが十分な根拠となるためこのような形での暴露を繰り返し近々世界緊急放送が起こるディープステートの悪人たちが大量逮捕されるなどといった予言が繰り返されてきたこれはSNSの時代では顕著であり数えきれないほどの回数しかも大抵は数ヶ月後すぐに外れたことが分かるレベルだ世界の放送やスマホがシャットダウンされあらゆる画面にトランプが登場して極秘情報の暴露を行う世界緊急放送が起こると予言されて毎回外れているのだが信者は毎回色めき立ち陰謀論インフルエンサーに感謝の言葉を送っている恐らくは上記2名かその周辺の人物が作成した文書が陰謀論界隈に流通し含まれていたQPhoneとたまたま同じ名前を持つ製品が存在したことからネット上の噂話として成長したのがQPhoneの成り立ちと言えるだろうところでQPhoneが配布されるきっかけとされているQFSはNESARAGESARAという別の陰謀論と関係付けられて幅広く流通している特にTwitterでは定期的にいよいよQFSNESARAGESARAが発動するという予言が陰謀論インフルエンサーから発信され借金が帳消しになり全人類に大金が振り込まれるという希望に心躍らせたユーザーがお祭り騒ぎを繰り広げているところがこのQFSNESARAGESARAは単なる陰謀論ではなく詐欺とも深い関係を持っているというよりは詐欺のために広められたと言って良い陰謀論なのであるこれについては中編で触れることとしたい