www1.s-cat.ne.jp/0123/Jew_ronkou/various/Kabbala.html
ユダヤ教徒の終末思想
ユダヤ教徒の終末思想とは次のようなものであるユダヤ教徒の考える終末とは長く続いてきた悪の時代が終わる時である地上の悪が絶頂に達するとき神がメシアを地上界へ派遣するそしてイスラム教徒により封鎖された黄金の門が開きメシアが軍勢を率いてエルサレム神殿跡に入場するメシア軍と悪の勢力は地上と霊界で大戦闘を繰り広げるメシア軍は悪の勢力を滅ぼし神は最終的な勝利を収めるこうして終末が到来し長く続いてきた悪の時代が終わり行方不明のイスラエル10部族が約束の地カナンに戻りメシアを王とする王国が実現するそして天界に保存されていた本体は地上に降りて王国の首都となり復活した第三神殿を中心に神とメシアによる神権政治が始まりユダヤ教徒が永遠に繁栄する時代が始まるこの時点で神の世界創造活動は完了し世界は完成したことになり地球上の全地がユダヤ教徒にとっての楽園となるこれがユダヤ教徒の終末思想である熱狂的なユダヤ教徒は第三神殿の模型を造りあげてメシア出現の日を待ち望んでいる
サバタイ派
ユダヤ教最大のメシア運動が起きた西暦1626年サバタイというユダヤ人が生まれたのちにメシアとして絶大な支持を得るようになった背景にはひとりの若き預言者の存在があるナタンである彼はある日の神秘体験によってメシアが現れるという神の啓示を受けたと確信した彼はその啓示に従って西暦1665年にサバタイと出会ったナタンはサバタイこそメシアだと直感しサバタイこそメシアだと宣言したナタンとサバタイいずれかが欠けてもユダヤ史上空前のメシア運動は起き得なかったけれどもサバタイ運動はすぐに予想外の方向に進んだ余りの熱狂ぶりを見過ごすことが出来なくなった政府はサバタイを連行しユダヤ教を捨てるか死を選ぶかと強く迫ったサバタイはあっさりとユダヤ教を捨てイスラム教に改宗しそれまでかぶっていたユダヤ式の帽子を捨てイスラム教信者であることを示す白いターバンをかぶって退席したのであるサバタイがイスラム教に改宗したことは普通に考えれば神とユダヤ民族への最大の裏切り行為であり地獄に値するところがまことに奇妙なことにサバタイの改宗はそのようには受け取られなかったその理由はサバタイの最大ブレーンであるナタンの巧みな合理化にあったナタンはサバタイの改宗は実は悪の息の根を止める為の戦略なのだと合理化したナタンはこの世を覆い尽くしている悪の勢力は余りに強大であり外部から攻撃をしかけても容易には崩れないそこでサバタイは敢えて悪の勢力の内部に深く侵入したそうして時が至るまではあたかも悪の勢力の一部になりきった者のように振舞いつつ着々とユダヤ教徒の救済の準備を進めているのだと説いてサバタイ派ユダヤ教徒を納得させた世界を覆う悪の勢力がいかに強大なものかは常に迫害の対象にされてきたユダヤ教徒には骨身に染みて分かっていたそれゆえ悪を打ち倒す為には自ら進んで悪の勢力の内部に入り悪の勢力の内部からちょうど木を腐らせるような形で倒すしかないのだというナタンの教えは説得力を有したその結果としてサバタイ運動は表向きの改宗者を数多く作り出した或る者はイスラム教に改宗し或る者はカトリック教に改宗した
フランク派
サバタイ運動に影響されて倒錯的なメシア運動を起こした者がいた西暦1726年に生まれたフランクという過激なユダヤ教指導者である彼はサバタイに倣ってキリスト教に偽装改宗したそして自分なりに解釈し直して世界の悪を増大させることによって破局を引き起こし終末の到来を早めようと