こうした統一教会にとっての生死の問題を解決する上で不可欠の役割を果たした戦後史の闇に潜む戦犯黒幕とのつながりは韓国人の人脈が可能にしたそのキーパーソンこそ1961年に盟友の朴正熙と共にクーデターを起こし初代KCIA長官の要職を務めた金鍾泌であった1963年CIAの報告書によると金鍾泌はKCIAの局長時代に統一教会を組織し政治的に利用してきたとある金鍾泌はまた韓国と日本台湾を中心としたアジア全体の反共機構を構築するため米国と英国が支援する全体的な取り組みの一環として韓国と日本の関係を再構築する責任者でもあったそして共産党と闘うのを望む広大なアジアの秘密結社に基盤を置いた組織的犯罪機構を利用した金鍾泌の日本の最高の人脈は児玉誉士夫と笹川良一という二人の戦争犯罪者であったつまりCIAの韓国支所と呼ぶべきKCIAの人脈によって統一教会は日本の戦犯黒幕勢力から庇護者を見出しただがそうした勢力は本来戦後の日本国憲法の下で決して活動させてはならないはずであった戦後最大の汚点である戦争責任者の児玉や笹川岸といった面々の釈放は米国が冷戦の進行に伴って反共優先路線へと転換し彼らに占領政策とそれに続く米国への従属路線に忠誠を誓わせた結果に他ならない岸がCIAに採用された工作員でCIAの助力によって総理大臣となり児玉もCIAの工作における主要メンバーとなったがゆえに釈放と日本のナンバーワンのギャングの地位を獲得したという事実は重要な戦争犯罪者であっても冷戦期の米国の反共路線に利用されたことから生じている統一教会はその狂信的反共運動が米国によって復活させられた悪しき戦犯黒幕勢力に価値を見出されそれと一体化することで日本での政治生命を獲得維持できた