また笹川や岸とＡ級戦犯容疑者として同じ経歴を有する戦後最大のフィクサーと呼ばれた児玉誉士夫も統一教会が日本を拠点化した時期におけるもう一人の有力な協力者として必ず名前が登場する笹川良一は統一教会に利点を見出した最初の日本のリーダーだった１９６７年笹川は秘密組織の場を設定した出席者には文鮮明や白井為雄久保木修己がいた白井は児玉誉士夫の代理人だったこの会合の目的はＷＡＣＬの傘下で活動でき文鮮明の世界宣教を推進し日本のリーダーたちに新たな敬意に値する見かけを与えるための韓国式反共運動を創設することにあったそして勝共連合が誕生した笹川は勝共連合の議長となり児玉は顧問となった１９６８年勝共連合はＷＡＣＬの公式の支部に選ばれた理論上は統一教会と同一ではなかったが実際に勝共連合のメンバーは統一教会信者と児玉笹川の手先で占められたここでは笹川が勝共連合の議長となっているが実際には名誉会長で児玉についても統一教会との接点はあったようだが勝共連合の顧問という肩書であったのかを裏付ける資料はないまた登場する久保木修己は統一教会の初代会長手先が統一教会信者とともに国際勝共連合を構成したと見なすのは大音響をあげて街宣車を走らせるような右翼の大半が構成員とダブる日本的事情を反映しているからだろう国際勝共連合事務総長や統一教会の会長を歴任した梶栗玄太郎がようやくにして日韓両国の反共首脳会議が実現し勝共運動日本受け入れの合意が成立したとあるすでに韓国で始まっていた勝共運動を日本でも展開しようという合意であり１９６８年日本での国際勝共連合結成の布石が打たれたと解釈できるいずれにせよ笹川や児玉の影がなければ統一教会が勢力を伸ばすのは至難であったろう岸を味方につけたのも自民党に違法行為に対する当局の捜査に圧力を加える効果を期待してのことであったはずだ