どくとりん
www.mod.go.jp/msdf/navcol/assets/pdf/ssg2020_12_03.pdf
現状や未来を分析し方向性を導出したならばイノベーションの真骨頂とも言える目標達成への具体的な道筋を創る技法すなわち計画技法が必要となるここでは計画立案の流れを①道筋のプロトタイプを創る②道筋のプロトタイプを評価し決定するという二段階の手順に区分した上で軍事及び経営の計画形成過程を比較検討する
軍事における目標達成までの道筋とは文字通り行動方針のメタファーとして捉えることができるこの行動方針を導出する手続きとして作戦見積もりを実施する作戦見積もりとは指揮官が問題解決に直面しそれを解決するための行動方針を決定するために利用する論理的推論のプロセスであるこのプロセスにおいて指揮官は問題解決に係る考えを形式化し発展させそして認証し複数の行動方針を策定する
他方経営においてはビジネスモデルが持続的競争優位といった目標達成への道筋を示すものと言えるこのビジネスモデルを創る上では以下の四つの要素を検討の主軸としてそれぞれ細部の要素について明確にされるさらにこれらの要素はストーリーや模型等によって可視化形態化される特にストーリー化に関しては前述のとおりストーリー自体が戦略を形づくる役割を果たすものであり戦略に関する思考の近年の傾向を受け入れるにはストーリーを受け入れる必要があるとされる戦略は組織のメンバーに理解されない限り組織全体として実行することが困難であるため戦略をうまく表現する必要があるこの方法こそが戦略をストーリーとして語ることなのであるなおストーリー化においては戦略の5Cという考え方に基づき①起(Concept)②承(Components)③転(CriticalCore)④結(CompetitiveAdvantage)といった要素を首尾一貫(Consistency)した因果論理で結びつけ持続的利益という競争優位への道筋としてまとめられる