極彩色の大伽藍が倒壊する夢
百段はあろうかという伽藍正面の長い石段を崩落した屋根が凄まじい音と砂埃をあげて滑り落ちてゆく
段の下に集まっていた五十人ほどの僧侶の列が下敷きになる
大変なことになったと自分は総身粟立たせながらその光景を段の上から見下ろしている
砂煙が晴れると屋根の下から僧侶たちが無傷で這い出てきてほっと胸を撫でおろす
段の下の屋根はそのまま、僧侶たちは列を組み直し、後ろを振り返ると伽藍はいつの間にか元の状態に戻っている
極彩色の大伽藍が倒壊する夢
百段はあろうかという伽藍正面の長い石段を崩落した屋根が凄まじい音と砂埃をあげて滑り落ちてゆく
段の下に集まっていた五十人ほどの僧侶の列が下敷きになる
大変なことになったと自分は総身粟立たせながらその光景を段の上から見下ろしている
砂煙が晴れると屋根の下から僧侶たちが無傷で這い出てきてほっと胸を撫でおろす
段の下の屋根はそのまま、僧侶たちは列を組み直し、後ろを振り返ると伽藍はいつの間にか元の状態に戻っている