人間には、他人から不公平な扱いを受けると、自分が損をしてでもその
扱いを正そうとする習性がある。
被験者A,Bがいる状態で被験者Aに1000円を渡し、
「これをさしあげますので被験者Bにもその中からいくらか渡して下さい。
ただし、もしその金額にBが納得しなかった場合、その1000円は返して
いただきます」
という実験を行うと、Bは渡される金額が50円などの低金額を提示されると
取引を拒否する傾向がみられる。
理性的に考えればBはたとえ1円でも取引を承諾したほうが得になるわけだが、
不公平感が強いとそちらの道ではなく、共に不幸になる、承諾せずに
2人友達に金を受け取れない平等に不幸になる道を選びやすくなる。