台風15号の影響で、県内では、23日夜から猛烈な雨が降り続いて記録的な大雨となり、土砂崩れで男性が死亡するなど被害が相次いだほか、停電や断水などのインフラへの影響が続いています。県によりますと、台風の影響で、午後2時現在、県内では2人が死亡、1人が行方不明になっています。
このうち、掛川市では、住宅の1階に土砂が流れ込みこの家に住む45歳の男性が死亡したほか、袋井市では、74歳の男性が水に浸かった軽トラックの近くで倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
さらに、川根本町では道路にできた穴に軽トラックが転落し、運転していた70代の男性が行方不明になっています。
各地で浸水の被害も出ていて、午後2時現在、あわせて11の市と町で床上浸水が290棟、床下浸水が583棟、確認されています。
このうち、磐田市の豊岡北小学校では、校舎の1階部分や体育館が床上60センチの高さまで水に浸かったほか、袋井市では道路の植え込みが1メートル近くの高さまで泥に覆われたところもありました。
インフラにも影響が出ていて、中部電力パワーグリッドによりますと、県内は静岡市葵区を中心に一時、最大で約12万戸が停電しました。
原因は送電用の鉄塔2基が、土砂崩れに巻き込まれて倒れたためだということで、復旧作業の結果、停電は午後6時現在2070戸まで解消したということです。
また、静岡市清水区では約5万5000世帯で断水が起き、市は給水車を出して対応しています。
市は25日も午前7時から給水車を出すことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220924/3030017576.html