目標の円内を狙い円形の石を滑らせる氷上の団体競技、カーリング。石を反時計回りに回転させると、直感とは逆に左に曲がっていく仕組みを、精密な画像解析を基に解明した。立教大学の研究者が発表した。石の底面の特定部分の微細な突起がリンクの氷に引っかかり、旋回が起きるため。100年近くにわたり、議論の的となってきた謎を解決したという。
石の進む方向の前側が氷と最もよく擦れる部分だと考えると、反時計回りの石は反作用の摩擦力を受けて右へと曲がっていくと、直感では考えがちだ。ところが実際には逆で、1924年以降、さまざまな仮説が立てられ議論が交わされてきた。物理学の観察対象としては単純なものだというが、検証に足る精密な実験データが技術的に得られてこなかった。なお、石の底面は中央が窪んでおり、縁のリング状の部分のみが氷に接触して滑っていく。
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https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/091400425/