中国でガス気球に乗って松の実を収穫していた男性がコントロールを失い、2日間にわたって300キロ以上風に流される出来事があった。気球は森に着地し、男性は無事に発見・救助された。
名字をフーさんという当該の男性は4日、中国北東部の黒竜江省海林で同僚1人と共に作業していた際、気球のコントロールを失った。同僚は無事に気球から飛び出したがフーさんは機会を逃し、そのまま風に流されていった。
その後は行方が分からなくなったが、携帯電話の信号を頼りに救助隊が捜索に当たり、現地時間の6日午前9時にフーさんを発見した。救助隊には警察や消防から500人以上が加わった。
国営メディアの環球時報が7日に報じたところによると、救助隊が木に引っかかったフーさんの気球を発見した。
フーさんは中国国営中央テレビ(CCTV)の取材に答え、「もう少しで諦めるところだった」「救助隊の方々に感謝する。助けてもらえなければ、生きていられなかっただろう」と語った。
発見されるまでは寒さと空腹に苦しんだというフーさんだったが、腰に軽いけがを負った以外はほぼ無傷だった。
水素やヘリウムで浮かぶ気球を使った収穫法は、近年中国で一般化したが、時折収穫者が風に流される事態が報告されている。それでも今回のフーさんほど遠くに運ばれるケースは珍しい。
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https://www.cnn.co.jp/fringe/35193068.html